家事の分担って決めるのがとっても難しいですよね。
どうしても家事は女性がするものと思われがちで、共働きなのに自分ばかり負担が大きい…という悩みに頭を抱えることも。
けれどいざ彼に話そうにもつい感情的になってしまったり、どう切り出せばいいのかわからないと言う方のために
今回は、話し合いがスムーズになるDESC(デスク)法に沿って具体例とともにお伝えしようと思います!
話し合いなんかで解決できれば苦労しね〜やい!と言う方は、以下の記事を参考にしてみてください。
DESC法とは?
DESC法とは話し合いのためのステップであり、セリフを作るための土台でもあります。
最初は難しいと思いますが、自分の気持ちを落ち着け、考えを整理しながら話し合うためにはぜひ身につけておきたいところです。
全くこれ通りにはいかずとも、どう順路立てて話すのが有効かを頭の隅にいれておくだけでも今後の役に立つでしょう。
- D :Describe 描写する
- E :Explain 説明する
- S :Specify 具体的な提案をする
- C :Choose 選ぶ
さっそく具体的な会話の例を使ってみていきましょう!
夫婦共働きで収入は同じくらい。娘が生まれたことで、妻の家事の負担が大きくなった。
現在、妻は朝夕の食事と片付け・掃除全般・娘の保育園へのお迎えをしており、夫は娘の保育園への送っていくこととゴミ出しをしている。
妻としては夫にお風呂掃除や夕食の片付けをしてもらいたいと思っており、夫に話しかけます。
D :Describe 描写する

まず、自分がパートナーと話し合いたいと思っていること・解決したいことを客観的かつ具体的に伝えます。
- 家事の分担のことなんだけど。子供が生まれてから、それまでと同じように私が朝食と夕食をつくって片付けもしてるでしょ?それからお掃除も週に1回はしてるよね。
(何を話し合いたいか、どのような状況かを具体的に説明して共有しています)
- ねぇ。家事と仕事の両立ってしんどいよねぇ(抽象的)
- あのさあ、私たち共働きなのになんでこんなに家事の分担が不平等なわけ!?(妻の主観で話しているので客観的でなく「不平等」という表現も具体的でない)
ここでどうしても主観を混ぜてしまいたくなりますが、自分の主観的な気持ちと客観的な事を分けることで冷静な話し合いにつながります!
E :Explain 説明する

次に、自分自身の主観的な気持ちを、感情的にはならずに落ち着いてハッキリとわかりやすく伝えます。
また、可能であればパートナーへの共感も示します。
- 2人のときはなんとかやれてたけど、子供が生まれてからは正直体力的にも精神的にもしんどい。なんか私の負担が大きくなっているような気がして、どうにかしたいなって思うんだけど。
- あなたも毎日大変だよね(共感はあっても主張はない)
- 私は毎日仕事で疲れて帰ってきてても家のことほとんどやってるのに、あなたはダラダラTVみたりスマホみたりして全然手伝ってくれないよね!!
説明する際に「やっぱり冷静に考えても不平等すぎる!」とさらに腹が立って仕方がないかもしれません。そんなときはつい「なんで〜したの!」「どうして〜なんて言うの!?」「いつも〜」と攻撃的になってしまいます。
もしも怒りを感じて説明もできなければ落ち着くまで待って「あなたの〜に対して正直腹が立つ」「私はあんたが〜したことについてとても傷ついた」と怒りを感じたことについても表現してみてください。
メールやLINEでもかまいません。
そして話し合いに戻って説明を始めましょう。
S :Specify 具体的な提案をする

パートナーにどのような行動をとって欲しいのか、妥協点や解決策などを具体的に提案します。
このとき、なるべく小さな行動をハッキリと伝えましょう。あまりに過大な要求は話し合いを困難にさせてしまいます。
- 来週からでいいから、夕食の片付けをしてくれない?
- なんか楽になる方法ないかなぁ?(抽象的)
- もうちょっと自分から進んで家事をやろうとか思わないわけ!?(抽象的)
一度の話し合いで提案するのは1つか2つにすることと、小さな変化の積み重ねを見据えることがポイントです。
C :Choose 選ぶ

あなたに頼む権利があるのと同時にパートナーにも断る権利があります。
なのでイエスが返ってきたらなにを言おうか、ノーと返ってきたらなにを言おうかをあらかじめ2つは考えておきましょう。
- イエスの場合 夫「それもそうだね。僕もやるよ」
ありがとう。そうしてくれると助かる。もしどうしてもできないときは代わりにやるから言ってね
- ノーの場合 夫「僕だって仕事で疲れてるし家事は得意じゃない」
あなたが忙しくて疲れているのはわかる。家事が得意じゃないこともわかるよ(共感)
だから、全部をやって欲しいわけじゃなくて、夕食後に食器を食洗機にいれて洗ってくれるだけでいいの。それだけでも助かるわ(再度具体的な提案)
それでもノーの場合 夫「えぇ〜でもめんどくさい」
そうなの。私もめんどくさいの。(主観的な気持ち)
それを私は毎日やってきたの。それに子供が生まれてからは食べさせたり着替えさせたりおむつ交換したり、やらなくちゃいけないことがすごく増えたでしょう?(客観的な事実)
それで最近すごく疲れているの(主観的な気持ち)
だから、あなたに夕食後の片付けをやってもらうことでサポートして欲しいの。(具体的な提案)
まとめ

実際はこんな単純に会話は進んでいかないですよね。
ですが、DESC法を意識するだけでも少しは落ち着いて、「自分も相手も大切にする」話し合いができるのではないでしょうか。
最後に振り返りです!
- D :Describe 描写する
- E :Explain 説明する
- S :Specify 具体的な提案をする
- C :Choose 選ぶ
話し合いを始める際も、「ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど、今いい?」とぜひ聞いてみてください。
もっと夫婦でのコミュニケーションについて学びたいと言う方にはこちらの本がおすすめです。
ともに支え合って暮らそうと決めた私たちなのに、どうしてこんなにコミュニケーションがうなくいかないのかな…
と悩む夫婦・カップルに向けて、自分やパートナーはどんなタイプでどんな働きかけをしたらいいのかが解説されています。
冷静に話し合えるのが理想ですが、落ち着いて相手の意見を聞いて自分の意見も伝えれる、そんな完璧な人はいませんよね。
「今度こそは」と心に決めても相手の態度にイラッとしてまた憎まれ口をたたいてしまったり。
だけどそんな自分の部分も認めて受け入れていいのです。
そうやって悩んでいることをパートナーに表現することも大切です。
自分のことをどうやって受け入れればいいのか?はこの記事を参考にしてみてください
毎日、忙しい中頑張って家事育児お疲れ様です。本当に、お疲れ様です。ありがとうございます。