蛙化現象
嫌いになったわけじゃないのにどうして彼に優しくしてあげられないの?どうして冷たくしてしまうの?と苦しんでいる女性は多くいます。

今回は蛙化現象の原因と解決法についてまとめていくよ!
蛙化現象の由来
そもそもなぜ蛙化(かえるか)と呼ばれるのでしょうか。その由来は童話にありました。
グリム童話『カエルの王さま』
-あらすじ-
ある国の美しい王女が、泉に金の鞠を落としてしまいます。そこへカエルが来て「お友達なって、一緒に寝食を共にしてくれるなら拾う」と王女に申し出ました。王女は条件をのんだものの、鞠を取り戻した瞬間カエルを置いて城へ逃げ帰りました。
翌日カエルは城へやってきて約束を守るよう要求し、王様も従うよう王女につげました。一緒に食事を取った後、一緒に寝るようカエルが脅しましたが王女は嫌悪感からどうしても受け入れられず、カエルを壁に叩きつけようとしました。すると魔法が解けてカエルは立派な王子様へと変身し、2人は恋に落ちて結婚したのでした。
というお話です。
う〜む。なんとも強烈なストーリーですが、蛙化現象は[カエル→王子様]ではなく[王子様→カエル]ですね。
具体的にどんな現象?
素敵な王子様がカエルに変わってしまうとどうなるでしょう。

1.好きなのに両思いになると「気持ち悪い」と思ってしまう
片想いの時はかっこよく見えた彼。なのにいざ付き合う段階になるとLINEが来るのも嫌になって、生理的に気持ち悪いと感じてしまうのが蛙化現象です。
なので好きな人に告白されても断ってしまうし、楽しみなはずのデートも憂鬱になってしまいます。
2.相手のカッコ悪いところを受け入れられない
ご飯粒が口の周りについていたり、彼が失敗して恥をかいてるカッコ悪い姿にガッカリ。なんだか恥ずかしくって、彼のことが嫌になってしまう。
急に彼が魅力的に思えなくなり「付き合いたいし両思いになりたいと思っていたのに…」と心が冷めてしまった自分にもガッカリ。
蛙化現象の原因
では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

1.彼を振り向かせる過程が好き
楽しいのは自分に好意がない人を落とすまでの”過程”なので、目標を達成した途端に興味を失ってしまいます。恋愛のゲーム的な要素が好きなだけなので、いざお付き合いとなると「いやそんな本気になられても…」と困惑。
特に交際経験が少ないと、その後どうすればいいのかわからず逃げたくなってしまうのです。
2.自己肯定感が低い
自分を価値ある存在と認めてないから、そんな私のことを好きな彼が自分よりももっと下に見えてしまいます。見下しているつもりはなくても「こんな私のことを好きだなんておかしいのでは?」と考えてしまう。
自信がないからこそ承認欲求はあるけれど、いざこっちを向いて承認されるとビックリして後ずさり。そして「本当の私を知らないでしょ」と予防線をはってしまいます。
3.自由気ままでいたい
自分の時間を縛られたくないし、彼の気持ちに応える責任が重い。
片想いは自分のペースで恋愛を楽しめるけど、両思いになるとそうはいかなくなりますよね。こんな自分が彼を幸せにしてあげられるだろうか?と心がモヤモヤ。
4.理想と現実とのギャップ
程よい距離にいるときは彼のことを美化して想いを募らせられるのでキラキラわくわくしていますが、近い距離になると彼の色んな部分が見えてきます。自分のことを好きで必死になってる彼の姿に、理想が壊れて気持ちが萎んでいってしまうのかもしれません。
反対に、近づけは近づくほど自分のことを知られるので、知られていつか傷つくのではと恐れている場合もあります。
5.性的な行為・感情に抵抗がある
一緒におしゃべりをしたりデートするのは楽しいけど、手を繋いだりキスなどの行為に嫌悪感を抱く人もいます。
片想いをしている時は彼が自分を性的対象に見ていないから安心して好きになれるけど、彼が自分のことを性的対象と捉えてることがわかるとどうしても拒絶してしまうのです。そんな人は性的なことにトラウマがあったり、まだ成熟していないのかもしれません。
克服方法

1.自分のダメなところを受け入れる
「こんな私を好きになるなんて」と思わないためにはどうすればいいか?
自分のどんなところが嫌いなのか、どうすれば好きになれそうなのか、気持ちを変えられないのであればまず行動を変えてみるのも良いかもしれません。
自己肯定感が低い原因は人それぞれありますのでこれを機に、自分を知るチャンスだと捉えて過去・現在・将来のことを考えてみてください。
幸いにも、自分を好きになる方法は本にも映画にもSNSにも友達の言葉にも、この世の中にごまんとありますから焦らず自分に合う方法を探してみてください。そうやって自分のために費やす時間が自分を愛することにも繋がりますから。
2.人のダメなところに慣れる
交友関係を広げてコミュニケーションを重ねていくことで、人のダメなところやカッコ悪くてダサい部分をよく目にするようになります。
そうすると「みんなこんなもんか」と思えるものです。王子様でも欲情しますし排泄しますし毛も生えます。どんな時も紳士にニコニコしていられるわけでもありません。自分が完璧になれないように人も完璧にはなれません。完璧でないからこそ補い合って認め合えるのです。
3.飽きるまで恋に恋する
本当に相手のことを好きになったわけじゃなくて、恋に恋しているだけなのかもしれないと思うのであれば、もうお腹いーっぱい恋に恋してください。
「恋愛してる自分が好きなだけだ!」なんて言われても、じゃあやめますと言ってやめられるほど簡単でもないのですから反対にめいっぱい楽しんじゃえばいいのです。
好意を寄せてくれる人がいるということはそれだけあなたは魅力的な女性なのでしょう。
そして、自分の身勝手さが苦しくて自己嫌悪に陥るあなたは優しい人です。
苦しくても恋愛で気づけること、得られる思い出はたくさんあります。そしてその思い出が、あなたを成熟させてくれます。
4.信頼関係を築ける人との出会いを待つ
あなたにとってこれまでの男性はカエルにすぎなかった。
でも恋をしていたのが嘘ってわけじゃなくて、本当に好きだったんですよね。
そこはいま否定しなくて大丈夫です。そして誰かが勝手に否定できるものでもありません。
きっといつか、完璧じゃないしダサくてダメなところもあるけれど、そんな部分すら愛おしいと思える男性が現れて、彼も他の誰でもないあなたが好きだと言ってくれる、そんな出会いがあります。
その時その彼との出会いに感謝して大切にできる準備を、今から少しずつしていきましょう。
まとめ
蛙化現象は起こった人にしか辛さはわかりませんし、「言い訳するな」「わがままだ」と責められても自分の感情はコントロールできません。それは仕方のないことです。
ですが、彼があなたに好意を寄せてくれたことは紛れもない事実です。
彼に対して「自分がどう思っていて、彼にどうして欲しいのか」
そして「彼はどう思っているのか」を逃げずにきちんと2人で話し合ってください。
彼と誠実に向き合い、感謝と謝罪の言葉を伝えることはできるはずです。
自分の苦しさが彼を放置して傷つけて良い免罪符にはなりません。それにあなたの行いを周囲の人はよく見ていますから、誠実に生きていればあなたが困った時には助けてくれます。
いつか王子様と出会えた時に、幸せになれるかは今のあなたが決めるのです。