恋愛、仕事、家庭の中で
・お姉ちゃんなんだから
・女の子なんだから
・良い子でいなくちゃいけないから
彼氏や家族がイライラしているのに気づいて、空気が悪くないように明るく振る舞ったり
本心を言えなかったり、上手く甘えられない…という事ありますよね。
なんで「私ばっかり」察して気遣わないといけないの?
…相手は自分勝手で楽しそうなのに。
なんで「私ばっかり」嫌なことを押し付けられて損してるの?
…私は運が悪い。
そんなストレスや不満はどんどん溜まっていく。
「自分には辛いことばかり起きる」とわかっていながら
自分はなぜ我慢してしまうのか?どうすればその我慢から抜け出せるのか?
今回はその原因と抜け出し方について紹介します。
我慢してしまう原因
1.子供の頃から我慢してきた思考のクセ
幼少期に他の家の子と比べられたり、兄弟のために我慢させられることが積み重なると「我慢するクセ」が付いてしまいます。
「お姉ちゃんなんだから」と妹や弟に譲るよう言われたり、逆に「お姉ちゃんは良い子なのにあなたはダメね」と突き放されたり…
人ぞれぞれ、さまざまな環境の中で自分なりに闘っています。
2.察する能力が高い
洞察力があり、人の表情や空気の変化を敏感に察知できます。
グループのうちの一人の調子がいつもと違っていたり、学校の先生や上司が少しでもピリついていると気づいてしまいます。
気づけることで状況を好転させられることもありますが、どうにもできずに心の中でヒヤヒヤと怖がってしまうこともありますよね。
3.優しくて思いやりがある
我慢してしまう人は
「人に嫌な思いをさせたくない」「相手に頼むのは申し訳ないし、自分がやってしまおう」 とついつい相手のことを優先してしまう優しい性格です。
誰かに頼んだりお願いするのって慣れていないとパワーが必要ですし、そこで悩むくらいなら自分が我慢してしまおうという思考にもなってしまいがち。

(ほんとは食べたい……)
本当に今まであなたはあなたなりに悩んで、頑張って、乗り越えてきました。
思いやりがあって頑張れるあなたには良いところが絶対にたっくさんあって、ここまで頑張ってきたからこそあなたにしかない長所・魅力が間違いなくあります。
でもあえて
実は今の状況を求めているのはあなた自身
であるとお伝えしたいです。
え!?そんなわけないじゃん!
こんな自分も環境も嫌でたまらないし、あなたに何がわかるの!!
と思われるかもしれませんが
心理学用語の一つに『現状維持バイアス』という言葉があります。
現状維持バイアスとは人間にもともと備わっている
何かを選択し決定する際、現状の意地を望む方向で思考にバイアスがかかる、という心の働きの性質(梅田.2016.p91)
のことです。
自分の性格や環境に関わらず、社会のなかに新しい文化や技術が入ると絶対に否定する人がいるのも、この現状維持バイアスのためです。
つまり、人間は変化した先にメリットが多くあるとわかっていても、現状を変えるリスクの方を大きくして見てしまいます。
「我慢するクセ・生き方」を変えた先にどんな人生が待っているのか予測できませんし、
我慢をやめることで失うものがあるかもしれない…と無意識のうちにストッパーをかけているんです。
例えば「彼を失うかもしれない」「家族に辛い思いをさせてしまうかもしれない」など。
さらに、もしも変わろうと行動できたとしてもイレギュラーな事態に遭遇すると、無意識の心理が「やっぱり変わろうとするからこうなったんだ」とか「体調を崩したんだ」というように、変わらないままでいることを正当化しようとしてきます。
変わりたいならこうすればいいじゃない!と言われても
「でも…」とか「だけど…」と言い訳を探してしまうのもこういうわけなんですね。
我慢をやめてどうなりたいのか?
我慢しなくなったらどんな人生を歩んでいますか?

ここまで説明したように、変わろうとしても「変わるな!」と抵抗する自分との戦いになることがわかりました。
それをわかった上で、あなたはどんな自分、どんな生活をしたいと思いますか?
自分の将来像が明確であればあるほど、元の自分に戻ろうとした時に挫折せずに踏ん張ることができます。
憧れの人物がいるのなら、その人を目標にして見るのも良いかもしれません。
その人がどんな言葉を積極的に口にしていて、どんな考え方をしているのか?
言葉は人を思考をつくり、行動は人のキャラクターをつくります。
しんどいことを避けて、変わらないままでいることは一瞬自分を楽にさせるかもしれません。
だけど、幸せをめいっぱい吸い込んでニコニコしている自分を想像したらワクワクしませんか??
やーめっぴ!!
もう、一度ぜーーーんぶやめてしまいましょう!
「そんなことをしたら現状が悪化するだけだ」とか「後悔するかも」と考えしまうかもしれませんが、ここまで染み付いたクセは「やーめっぴ」って思ったところでそう簡単には変わりません。
自分としては多少適当な生き方をしたとしても、勝手に自分はいろんなところに気遣って思いやりも忘れずに生きてくれるでしょう。
ここまで頑張ってきたからこそ、その自分を信じて任せてみてください。
意外と全部を放り出しても、相手は勝手に生きていくし、自分も勝手に生きていってくれます。何にもしていなくても世界がぐるぐる回るように。
何回挑戦しても良いし、何回挫折しても良いし、何回戻ったって良い。
一度で変わらなくちゃいけないなんてルールはないから。
大丈夫です。いろんなことに気づけるあなたなら、良いとこ探しのプロになれます。
一人で悩むのが辛い時は、電話相談サイトなどもあるので、いろんな人を頼りながらのんびりいきましょう。


<参考文献>