- 自分はついてない
- 努力は報われない
- プラス思考になんてなれない
あなたはそう思うことはありませんか?
そんなとき手に取って欲しいのが運転者 未来を変える過去からの使者です。
主人公となる保険の営業マンの男性も、
- 生活の支えである20件の契約を途中解約され
- 給料が減額になるだけでなく、これまでの保険料の返金
- 娘は不登校で反抗期
- 奥さんが楽しみにしているパリ旅行にもいけなくなるし
- 実家からは母親から気になる電話が入る
これらのことが同時に起こります。
とてもじゃないけど、プラス思考に行こう!なんて言える状況じゃないですよね。
そんな彼が不思議なタクシーの運転手、もとい運転者と出会い運を好転させていくお話です。
この本の良いところは〈物語〉であるということ。
例えば、本書の中では『人生に奇跡を起こすきっかけは上機嫌でいること』であると何度も書かれています。
これが自己啓発本なら見出しにバーンと”幸せになりたいなら上機嫌でいること”と書かれて、
サラッと2、3ページでいかに上機嫌いると良いのかを教えてくれます。
同じ内容で、要点がまとめられているメリットもありますが、「へぇ。まぁそうだよな」とこちらもサラッと受け流してしまいがちです。
そこを〈物語〉として主人公が代弁者となって食い下がってくれる。
「いやいや人生はそんな甘いもんじゃない。こんな状況で上機嫌だなんて綺麗事にすぎない」と。
それに対するタクシー運転手の答えや出来事によって、「あぁそうか、上機嫌でいるとこんな展開になる可能性があるんだな」とだんだん素直な気持ちになっていくのです。
良いことでも悪いことでも、起こった出来事を『むしろよかった』と捉え直すのは自分自身です。
逆に言えばどんな出来事もプラスに変えてしまえます。
こんな話があると「あんなにひどい出来事はどうやったって良いとは受け止められない!」と思う人もいると思います。
だけど、みんなそれぞれ『捉え方を変えて行動する力』は必ず持っているのです。
そんな大それた出来事ではなくて「空腹は最高のスパイス」だとか「古着が好き」だとか「暑い日のビール」みたいな。
「あいつのせいでご飯食べ損ねた!」とイライラして食べる可能性だってあるところを『あぁ〜ご飯が美味しい!むしろよかったのかも』って思って食べることもできます。
この部分だけを切り抜くと説教くさい本と思われてしまうかもしれませんが、そんな押し付けがましいものではありません。
以前ご紹介した君と会えたから……はどちらかというと学びの要素が強く、わかりやすくまとめられすぎた感があったので個人的には今回の運転者 未来を変える過去からの使者
の方が好みでした。
嫌なことばかり起こる、努力してないあいつは上手くいってるのに…と悶々としている方はぜひ読んでみてください。
ぜひご自身で体験して感じて欲しいので
あえて今回はあまり内容には触れずに記事を終えたいと思います!
ちなみにアマゾンプライム会員の方はタダで読めちゃいます。(2021年7月20日現在)
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