「自分には才能がない」
「もともと才能がある人が羨ましいなぁ」
そう思うことはありませんか?私はそう思ってました。
才能と運に恵まれたごく一部の人が成功している。私は凡人だから天才とは違う世界に生きているんだ…と。
ですが、そんな私の才能についての捉え方を変えてくれた本を今回はご紹介します!
才能の正体
著者は映画化もされた「ビリギャル」の塾の先生です。
彼はこんなことを言っています。
才能は、誰にでもある。
みんな、その才能をどう見つけたらいいのか、どう伸ばせばいいのかが、わからないだけなのです。
『才能の正体』p,5
おいおい待ってくれよ。私に才能があったら今ごろこんなに落ち込んでないし、就活だって勉強だって上手くいってたさ!
と、言いたくなる気持ちをグッとこらえて読み進めていくと新たな発見と出会えました。
「結果」が才能の有無を決めている

ビリギャルの主人公さやかちゃんのように、学年ビリだった子が偏差値の高い大学を受験し
大学に落ちれば「もともと才能がない」と言われ
大学に受かれば「地アタマがよかった」と言われます。
ハーバード大学に合格した、医者になった、世界大会で優勝した、起業に成功してお金持ちになった…など
結果によってそれまでの過去の解釈が変わってしまいます。
もし、結果がよければその人のしていたことが全てポジティブに捉えられます。
「僕の成功の秘訣は毎日トイレ掃除をしていたことさ!」と言われるとトイレ掃除が成功のための要素に思えてきますよね。

わかる!だから結果をだせてない自分はダメだな〜って思うんだもん
この結果主義についてちょっと考えてみましょう。
「やればできる」=結果至上主義をやめる

やればできる、つまり努力すれば結果がでるものだと思っていると
その結果(目標)のハードルがあまりにも高すぎた場合、努力する気も失せてしまいますよね。
たとえば、「プロのピアニストになりたい。ピアノで食べていきたい」と思った時はやる気に満ち溢れますが
実際にどれくらい練習量が必要で、どんなライバルがいて膨大な時間もお金もかかることが判明すると「ピアノはむりだ。やめよう。現実をみよう」となってしまいます。
その結果が手に入らないとわかった瞬間に、やることそのものをやめてしまうのです。
こういう時に使うべき正しい言葉は「やれば伸びる」です。(略)
誰でも、何かを始めて、それを継続していければ、やった分だけ成長して、経験した分だけ経験値は増えて、必ず伸びていく。能力が伸びれば、その「部分」が際立ってきて、「才能」になる可能性がある。
p.51
なので、「やればできる」ではなく「やれば伸びる」の精神で、目の前のことに向き合うべきなんですね。
そうすると、これから結果をだす、これから成功する人に才能があるかどうかを自分で決めることができるのです。

たしかに結果だけ先に考えて諦めること多かったな…
「やればのびる」で頑張れば新しい出会いがあるかも?
才能とは「失敗」を「失敗」と思わない能力である

でも、「プロを目指してピアニストになれなかった」「志望校に合格できなかった」みたいなのって失敗じゃないの?どうしてその人たちはうまくいかなかったの?
という疑問に対して坪田先生は
僕に言わせれば「本当の成功」というのは、「100年かけても達成したい」と心の底から思うものを見つけることや、そういう思いを分かち合える仲間を見つけることです。
p.62
と回答しています。
現役合格!とか就活で成功!とかはあくまでも通過点。これさえうまくいけばそのまま幸せになれるわけではないですよね。

100年かけてもか〜、長期的な視点ってヤツだね
他に刺さった言葉です↓なになにどういうこと??と興味をもった方はぜひ実際に読んでみてください!
まとめ&感想
世の中の人に「キミは才能があるねぇ」と認識されるためには結果が必要。
だけど結果を先に想定すると行動ができなくなってしまうことがわかりました。なので
まだ結果がでていない自分の才能を信じて「思考停止」しないこと。
これが大事なんですね。
結果が全てだと思ってしまうと『全てにおいて結果を出せない自分は才能がない、価値がない』と思い込んで落ち込んでしまいます。
結果を出せた人にも結果がなかった時期は必ずあると思うと、今は耐える時期なのかもしれませんね。
一見すると綺麗事のように思えなくもないですが、坪田先生は「才能がない人を慰めるために」この本を書いたのではなく、
同じことをするにしても捉え方で変わる、それぞれの伸ばし方がある、という事実を伝えたかったのかなと思います。

やれない理由、やらなくてもいい理由を探すのはやめる!
頑張るって決めたら一回ちゃんと向き合ってみるよ!