なんで僕に聞くんだろう【感想・レビュー】人生にどんな答えをだすか

幡野広志『なんで僕に聞くんだろう。』レビュー

人生にどんな答えをだすか

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つむぎ

先日母のススメで読んでみて、非常に良かったのでシェアします!
ほんのすこ〜しネタバレかも…💦(6行引用あり)

目次

あらすじ

「家庭のある人の子ども産みたい」「ガンになった父になんて声をかけたらいいかわからない」「自殺したい」「自分の夢を親が許してくれない」「子どもを虐待してしまう」「風俗嬢に恋をした」「毒親に育てられた」「精神疾患がバレるのが怖い」「兄を殺した犯人を、今でも許せない」……など全部で36個の質問に対して、幡野さんが答えていく内容です。

(発売日:2020年02月06日/出版社:幻冬舎)

本書が心に残った理由を考えてみる

 真っ直ぐな回答

「私だったらどう答えるだろう」と考えても答えを出せないほど大変な境遇にいる相談者さんからの質問に、幡野さんは率直な言葉で真っ直ぐ向き合っています。それでいてウィットに富んだ切り返しにふふっとなることも。

相談文一つの中から、隠れた本音や”一般論”などのしがらみを丁寧にほどいていって、「あなたはどうしたいの?」と聞いてくれているような気持ちになります。

時には耳が痛くなるような言葉にドキッとしますが、「こんなことを言って嫌われたらどうしよう」「批判されたらどうしよう」という保身の感情が一切みえないのも人々から信頼される所以なのかなと思います。

相談は一方通行なので、もしかしたらズレている回答もあったかもしれないけれど、幡野さんが伝えたい言葉や想いはひしひしと伝わってきます。きっと幡野さんがこれだけ真剣に答えてくれるから皆相談したくなるのでしょうね。

つむぎ

わたしも幡野さんに相談したいっ!!(切実)

心に刺さった言葉

38歳独身で声優になりたい夢があるけれど、悩んでいる女性(母子家庭で育ち、母親からは普通に就職し普通に結婚するよう言われてきた方)への回答より

母子家庭で育ててくれた感謝もあるでしょうし、お母さんのことが好きなわけです。 悩むあなたへの最後の一押しが「あなたには無理よ」になってしまうと、あなたは自信を失い、ラッキーがやってきても理由を探して見逃してしまいます。…(略)…誰かが目標にむかってがんばっている姿は輝いています。まぶしくてその輝きを見たくない人もいるし、その輝きに自分の姿を照らされて苦しむ人もいます。あきらめる人が増えたほうが気持ちが楽なんでしょう。だって、あきらめた人が多ければ、それが”普通”になるわけじゃないですか。(p.32)

夢や希望があるけれど、現実的なことを考えると諦めたほうがいいのかな…と悩むのは多くの人が経験する道ではないでしょうか。

私も、「”普通”ムリでしょ」「〇〇になれるのは一握りだから難しいんじゃない?」と言われたことは何度もあります。

その度に悩んでは、やっぱり自分にはそんな覚悟も才能もないのだと諦めていました。

でもきっと、そうやって諦めたことは心の中にずっと塊として残っていて、どこかで人のせい何かのせいにしているのではないかと思うのです。

できない理由を探して諦め癖がついた自分に何度もがっかりしながら。

”普通”ってなんでしょう。なぜ無理だと決めつけるのでしょう。誰かの気持ちを楽にするための人生は歩みたくないはずなのに、きっと自分もどこかで楽をしたいという欲がある。この葛藤はすぐに消えて無くなるものではないけれど、幡野さんの言葉を受けて、自分の人生は『自分のために』あるはずでしょう?と問われたような気分になりました。

お母さんのことが好きだからお母さんの希望の通りの人生を歩んだと腹を決めたならそれも『自分のために』生きていると言えるのだろうと思います。

幡野さんも

あなたの場合、どちらの道を選んでも正解ですよ。「正解はない」じゃなくて、どっちも正解(p.33)

とおっしゃっています。

こうやってハッキリと言葉にしてもらえると、相談者さんも自分が本当に選びたかった道を選べるのではないでしょうか。

相談者さんに共感することもあれば、自分の行いを指摘されているように感じる箇所もあり、そうやって新たな”気づき”と出会えるのが本書の魅力の一つです。

普段は図書館で済ませがちな自分も、今回ばかりは手元に置いておくことにしました。

これから先、何度も何度も読み返すでしょう。そして、読み返すたびに心に響く言葉は変わっていくのだろうと思います。

どんな境遇の人にも読んでほしい

自分とは全く重ならない人生を歩む相談者さんへの質問なのに、幡野さんの回答を読んでいるうちに自分ごとのように思えて、必死になって言葉を追っていました。

通勤の時間を利用して、最初はグイグイ引き込まれて読みすすめていたものの、読み終えてしまうのがもったいなくて途中からは少しずつ大切に読むようにしました。

 きっと読む人によって考えること、感じること、刺さる言葉は違うと思います。

実際にレビューを見てもピックアップする言葉は人それぞれです。

忙しなく過ぎていく日常の中で、ふと自分のことを思いやるきっかけに本書を手に取ってみてください。きっと幡野さんの言葉が温かい手で背中を押してくれます。

特に最後の質問は個人的に非常に印象に残っていて、心にぶっ刺さったので要チェックです!

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この記事を書いた人

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大学では哲学科を専攻した20代女性

自身が傷つきやすく悩みやすいので、同じような「繊細さん」に寄り添える発信を目指しています。

彼氏をこよなく愛してる

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